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臨床実験
眼科領域に於けるβ線療法について—(その4)色素性乾皮症に併発せる角膜癌腫について(附,Au198腫瘍内照射法の応用)
著者: 植村恭夫1
所属機関: 1慶大眼科教室
ページ範囲:P.1373 - P.1376
文献購入ページに移動緒言
眼科領域のβ線療法の対照となる疾患は,悪性腫瘍よりも寧ろ前報迄において述べた如き,翼状片,角膜潰瘍,春季カタル,角膜血管新生等の非悪性疾患が多い。これは一つには,β線療法の対照となる前眼部の悪性腫瘍の発生頻度が低いことにもよるのであろう。今回,著者は偶々色素性乾皮症に併発せる角膜癌腫の1例に遭遇し,これにβ線療法,Au198によるラヂオコロイド療法を試みる機会を得たので茲に報告する次第である。
眼科領域のβ線療法の対照となる疾患は,悪性腫瘍よりも寧ろ前報迄において述べた如き,翼状片,角膜潰瘍,春季カタル,角膜血管新生等の非悪性疾患が多い。これは一つには,β線療法の対照となる前眼部の悪性腫瘍の発生頻度が低いことにもよるのであろう。今回,著者は偶々色素性乾皮症に併発せる角膜癌腫の1例に遭遇し,これにβ線療法,Au198によるラヂオコロイド療法を試みる機会を得たので茲に報告する次第である。
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