文献詳細
文献概要
臨床実験
6α-Chloroprednisoneの眼科的応用
著者: 宇山昌延1 植田謙次郎1 錦織劭1
所属機関: 1京大眼科
ページ範囲:P.1397 - P.1406
文献購入ページに移動副腎皮質ホルモンは抗生物質と共に今や医学各分野に汎く頻用されている薬剤と称して過言でない。
1949年HenchがCortisoneをリウマチ性疾患に用いて劇的な効果を得て以来,その卓抜した効果はあまねく研究者,臨床医学家の注目する所となり,より少い副作用,より強力な臨床的効果を示す誘導体を求め新製剤の発表が相次ぎ,まことに斯界の寵児とされるに至つた。即ちCortisoneからDehydrogenation, Methylation, Haloge-nation, Hydroxylation等の方法を用いてHy-drocortisone,6α-Methylprednisolone, Tria-mcinolone, Dexamethasone等の製剤が生み出され各々優秀な効果が報告されている。最近6位をHalogen化したものが合成されているが動物実験で可成り強い抗炎症作用を示すことが報告されている。
掲載誌情報