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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻1号

1961年01月発行

臨床実験

特異な外傷性内頸動脈瘤の1例—(その2)脳血管撮影からの症例

著者: 錦織劭1 大塚勝彦1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.55 - P.60

文献概要

I.緒言
 頭蓋内動脈瘤は稀な疾患ではなく,その頻度は,Martland1)によれば2.2%, Dial and Mau—rer2)によれば0.5%, Fearnsides3)は0.8%と報じている。脳腫瘍は剖検例の1.8〜2.0%にみられると言われているから,脳動脈瘤が脳腫瘍に比し決して少くない事が分る。
 しかしながら,脳動脈瘤は古くから成因的に,先天性,動脈硬化性,細菌性及び梅毒性の4つに大別され,中でも先天性と言われる嚢状動脈瘤が大多数を占めて,Dandy4)によれば,彼の経験例中,79.3%が先天性のものであったと言う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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