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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻1号

1961年01月発行

文献概要

臨床実験

角膜真菌症(Keratomycosis)の1例A case of keratomycosis

著者: 奥田観士1 大内円太郎1

所属機関: 1国立岡山病院眼科

ページ範囲:P.84 - P.88

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I.緒言
 角膜真菌症は1879年Leber1)が報告して以来,本邦に於ても20数例が報告されて居り,吉岡,木谷氏等2)は此について詳細なる統計的観察をなし,三井,花房氏3)はCortisone及び抗生物質の長期使用後に於て発生したる症例より,此等の使用は角膜真菌症を誘発する可能性のある事を述べている。
 著者等は,殆んど病原性を有しないとされているCephalosporium sp.による重症な角膜潰瘍の一例に遭遇し,Trichomycin (以下「T」と略す)の大量内服及び高濃度溶液の点眼により治癒せしめ得たので,此処に報告し諸家の御批判を仰ぎ度いと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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