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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻10号

1961年10月発行

私の経験

絶対単一視(別種双眼単一視)

著者: 舩石晋一

ページ範囲:P.1089 - P.1090

文献概要

 双眼単一視の成立に就ては,多くの学者により,長年,多方面から,種々研究されているが,其教えの核心をなすものは「視物が,両眼網膜対応部に結像して初めて単一視される」と云うにある。此表現は直ちに「対応部以外に結像するもの全部が,悉く複視される」事を意味する。ところが実際には,複視に苦しむ様なことはない。何故,複視が現われないかに就ての研究は,網膜融像による双眼単一視のそれと同様,或いは,更に重要であろうと思い,之に就ての私の考察を述べて見たい。
 視空間で,視物の位置を見定めるには,先ず,其物の方向,即ち視方向を決めねばならない。此時,其方向の基点,即ち,自我中心的視方向中心が必要で,私は,之を探究して,幸に,其存在及び位置を確定する事が出来た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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