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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻11号

1961年11月発行

文献概要

連載 眼科図譜・78

リウマチ様関節炎を伴う角膜変性

著者: 氏原弘1 小松郁子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科

ページ範囲:P.1107 - P.1108

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解説
 全身的にリウマチ様関節炎を伴つた症例に見られた角膜変性である。既に氏原,中泉が同様の角膜変性2例を本誌に報告して居るが,その第1例はアフタ性口内炎及びリウマチ様関節炎,第2例はアフタ性口内炎及び多形滲出性紅斑様発疹を全身症状として有して居る。従つて,以上3例の角膜変性は膠原病性素因の上に発生したものと推定される。変性は角膜固有層から裏面にかけて存在し,進行は極めて緩徐で瞳孔領に向つて進行し,特有の所見は瞳孔領側に見られるコレステリン結晶排列様の溷濁である。又,週期的に毛様充血を伴う眼疼痛発作がある。
 本図譜の症例は64才の女子,15年前リウマチ様関節炎に気付き,その2年後に眼疼痛発作を伴う角膜溷濁に気付いた。その後,1月に1回程度の眼疼痛及び充血の発作を繰り返している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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