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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻11号

1961年11月発行

文献概要

臨床実験

Erythromycin並びにその誘導体についての研究

著者: 石田一夫1

所属機関: 1新潟大学眼科教室

ページ範囲:P.1129 - P.1135

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 Ilosone Lauryl SulfateはPropionyl Eryth—romycin Lauryl Sulfate (以下PELS)の商品名で1959年Eli Lilly研究所のGriffithにより発表されたErythromycin (以下EM) esterのAlkyl硫酸塩の一つである。
 本剤は従来のEM製剤に比し,血中濃度が高く,酸に対して安定であることが特長であると云う。Stephens (1959)は胃液に対する安定度について実験し,pH1.1の胃液に混合して40分経過しても97%が活性であつたのに対しErythromycinpropionate (以下EP)のそれは5分間でわずか5.4%に減少した。ゆえにPELSは酸に安定で食物と一緒に与えても空腹時と同じ血中濃度を保つことが出来る。Griffith (1959)は懸濁液は室温で最低2週間,氷室保存では2〜3カ月効力を保ち,乾燥した顆粒では2年間有効に作用すると述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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