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手術
糖尿病患者の白内障手術について
著者: 谷道之1
所属機関: 1京都府立医大眼科教室
ページ範囲:P.1165 - P.1171
文献購入ページに移動I.まえがき
Insulinの発見されるまで,糖尿病になつた患者の平均余命は数年にすぎなかつたが,Insulin療法が導入されていらい,糖尿病患者の寿命がしだいにのびてきた。しかし,糖尿病は完全治癒をのぞむことがむずかしい疾患であるから,ながくわずらつているあいだにいろんな合併症が発生してくる。
事実,昏睡死をきたすものは非常に減つたが,糖尿病の合併症はむしろ増えてきている(第1表)1)。すなわち,1900年のNaunyn時代には糖尿病昏睡で死亡したものが64%あつたがが,Ba—ntigがInsulinを発見してからのちは,著明にへり,8.3%となり,さらに1945年以降には1.8%となつている。これに対して,動脈硬化症の合併による死亡率は,しだいに増え,1945年には70%にたつしている。
Insulinの発見されるまで,糖尿病になつた患者の平均余命は数年にすぎなかつたが,Insulin療法が導入されていらい,糖尿病患者の寿命がしだいにのびてきた。しかし,糖尿病は完全治癒をのぞむことがむずかしい疾患であるから,ながくわずらつているあいだにいろんな合併症が発生してくる。
事実,昏睡死をきたすものは非常に減つたが,糖尿病の合併症はむしろ増えてきている(第1表)1)。すなわち,1900年のNaunyn時代には糖尿病昏睡で死亡したものが64%あつたがが,Ba—ntigがInsulinを発見してからのちは,著明にへり,8.3%となり,さらに1945年以降には1.8%となつている。これに対して,動脈硬化症の合併による死亡率は,しだいに増え,1945年には70%にたつしている。
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