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綜説
眼組織におけるムコ多糖類研究の現状(2)
著者: 高久功1
所属機関: 1東北大学眼科
ページ範囲:P.1205 - P.1218
文献購入ページに移動VI.角膜
1.角膜mpsの化学
角膜のムコ多糖類は古くから研究の対象とされていたが,その詳細は比較的近年になつて漸く明らかになるにいたつた。
古くMorner37)の研究で,角膜にmucinが存在すると報告されている。その後Levene, Lopez,Svarez38)は角膜からMucoitin—硫酸を分離したと述べた。1936年Kahrberg39)はMornerの方法を追試し,水解性硫酸基をもつたMucoidを単離したと報告し,一方Meyer40)もこれと同様な成績を得た。更に1940年Meyer7)等は角膜の50%尿素抽出液よりH-amine,H-uron酸,Acetyl基,水解性Sを略々等モルに含む物質を単離し,これに対するH-daseの態度又旋光度から,本物質はHyalurono硫酸(Mucoitin硫酸)であると述べた。
1.角膜mpsの化学
角膜のムコ多糖類は古くから研究の対象とされていたが,その詳細は比較的近年になつて漸く明らかになるにいたつた。
古くMorner37)の研究で,角膜にmucinが存在すると報告されている。その後Levene, Lopez,Svarez38)は角膜からMucoitin—硫酸を分離したと述べた。1936年Kahrberg39)はMornerの方法を追試し,水解性硫酸基をもつたMucoidを単離したと報告し,一方Meyer40)もこれと同様な成績を得た。更に1940年Meyer7)等は角膜の50%尿素抽出液よりH-amine,H-uron酸,Acetyl基,水解性Sを略々等モルに含む物質を単離し,これに対するH-daseの態度又旋光度から,本物質はHyalurono硫酸(Mucoitin硫酸)であると述べた。
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