文献詳細
文献概要
臨床実験
眼疾患に対するBTMP錠の使用経験
著者: 武田守久1 山下龍雄1
所属機関: 1日本大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.1265 - P.1269
文献購入ページに移動今回三共株式会社高峰研究所で,新に合成されたビタミンB1の誘導体S-Benzoylthiamine O—monophosphate (以下BTMPと略す)はビタミンB1のベンゾイル化及び燐酸エステル化によつて,効力を高め,安定性の増強を計つた製剤で,特に,従来のビタミンに比して消化管よりの吸収が極めて良好で,且つ血中濃度の持続性も大であり,各種臓器への移行率も大きく,無臭であり,Thiaminepropyldisulfideより優れていると云われている。
私共は三共KKから本剤の提供をうけて,次の種の眼疾患に使用し,臨床実験を試みる機会を得たので,その成績を簡単に報告する。
掲載誌情報