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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻12号

1961年12月発行

私の経験

回旋融像に就て

著者: 舩石晋一

ページ範囲:P.1279 - P.1281

文献概要

 Synoptiscopeの両側図面に垂直線を描いて,両眼で之を見ると,融像は垂直線として見える。両線を回して,其上端が互いに遠ざかつても〔(+)回旋〕,近づいても〔(—)回旋〕或程度迄単一視が行われる。(+)回旋の時には,融像線は上端が前方(向側)に,(—)回旋では後方(手前)に傾いて見える。更に強く回旋すると,(+)(—)とも融像は限界に達して,線はX状に分離する。斯様にして高尾が測定した回旋融像範囲は,無調節時平均5.33〜6.36°,3.0D調節時4.28〜5.24°である。
 又,各眼6個の眼筋中4個が回旋作用を持ち,此運動に参加する事から見ても回旋融像に就ては更に研究する必要があり,且つ其余地があると思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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