文献詳細
特集 第14回臨床眼科学会号(2)
綜説
文献概要
1.はじめに
本邦における白内障の全摘出手術,即ち,嚢内摘出法を論ずる場合,まず井上正澄氏の著書をあげねばらない。それは欧米諸家の術式を紹介し,或は氏自身の方法と成績を詳細に述べたもので,戦後,欧米に比して遙かに遅れていた本邦の白内障手術の進歩に,大きな寄与をなしたからである。その後も同氏は繰返しこの方面の問題に就て,発表を行なつている事は周知の処である。
井上氏に次いで,佐藤勉氏の白内障手術,特に全摘出手術に対する熱心なる研究発表も逸する事は出来ない。
本邦における白内障の全摘出手術,即ち,嚢内摘出法を論ずる場合,まず井上正澄氏の著書をあげねばらない。それは欧米諸家の術式を紹介し,或は氏自身の方法と成績を詳細に述べたもので,戦後,欧米に比して遙かに遅れていた本邦の白内障手術の進歩に,大きな寄与をなしたからである。その後も同氏は繰返しこの方面の問題に就て,発表を行なつている事は周知の処である。
井上氏に次いで,佐藤勉氏の白内障手術,特に全摘出手術に対する熱心なる研究発表も逸する事は出来ない。
掲載誌情報