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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻3号

1961年03月発行

特集 第14回臨床眼科学会号(2)

綜説

毛様体筋Actomyosinと眼機能

著者: 水野勝義1 今井弘明1 中島聰1

所属機関: 1名市大

ページ範囲:P.428 - P.433

文献概要

 毛様体筋の研究は,従来機能的,組織学的に行なわれ,調節,屈折の面に輝かしい成果をあげている。就中,萩野—鈴村式自記眼精疲労計1)の完成に依つて,毛様体筋の機能の分析は新しい分野を拓きつつある。しかし,これらの研究は毛様体機能のある一面を見ているにすぎず。電気生理的,生化学的研究に依つて裏付けされる必要がある。
 最近電気生理学的にはSchubert等2)やAlpern等3)に依つて,毛様体の活動電位の研究が行なわれ,臨床的応用が期待されるが,生化学的研究は全くない。その理由は,毛様体筋量が極めて僅かであつて,資料として充分でないこと,Engelhardt4),Szent-Gyorgyi5)によつて飛躍的進歩をとげた横紋筋Actomyosin (AM)のMechanochemicalsystemとしての研究も日が浅く,基礎的研究の段階にあり,毛様体筋のAMの研究にまで至つていなかつたという理由に基づくと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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