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特集 第14回臨床眼科学会号(3)
皮膚口内炎を伴う両眼結膜異常増殖症の1例について
著者: 須田経宇1 中野信英1
所属機関: 1熊大眼科
ページ範囲:P.457 - P.464
文献購入ページに移動緒言
皮膚又は粘膜が侵され,同時に眼症状を伴う疾患には,古来その研究者により種々の名称が附せられていたが,1950年Robinsonは之等をmuco—cutaneo—ocular Syndromeなる名称に一括することを提唱した。而してSchreck或は北村等は夫々の研究的立場から,之等の症候群を三群に大別している。私共が最近経験した症例は皮膚口内炎を伴つた結膜下組織の異常増殖の症例で,一応皮膚粘膜眼症候群の範疇に入るとも思われるが,北村等の分類の中には入れ難く,又天疱瘡或は真菌症ともよく似た所見があるが,それ等の何れとも確証を得るに至らなかつたが,今迄の文献紙上には見当らない症例であると思うのでここに報告する。
皮膚又は粘膜が侵され,同時に眼症状を伴う疾患には,古来その研究者により種々の名称が附せられていたが,1950年Robinsonは之等をmuco—cutaneo—ocular Syndromeなる名称に一括することを提唱した。而してSchreck或は北村等は夫々の研究的立場から,之等の症候群を三群に大別している。私共が最近経験した症例は皮膚口内炎を伴つた結膜下組織の異常増殖の症例で,一応皮膚粘膜眼症候群の範疇に入るとも思われるが,北村等の分類の中には入れ難く,又天疱瘡或は真菌症ともよく似た所見があるが,それ等の何れとも確証を得るに至らなかつたが,今迄の文献紙上には見当らない症例であると思うのでここに報告する。
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