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特集 第14回臨床眼科学会号(3)
色盲,極度色弱,色弱の限界
著者: 荒木和子1
所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.517 - P.519
文献購入ページに移動緒言
従来,先天異常色覚中の所謂赤緑異常には,二色型色覚と異常三色型色覚,即ち色盲及び色弱があるものとされ,この両者の区別はアノマロスコープによつて最も簡潔に行われ得るものとされ,アノマロスコープ所見によつて色弱は又極度色弱と色弱に通常区別されて居る。そして,遺伝学的にも色盲,極度色弱,色弱の各々別個の独立した遺伝因子が存在するものと信じられ,これら3者が独立の先天異常であることに対しては,殆んど何も疑いは抱かれていないのが現状である。
ところが今回,そのアノマロスコープによつて,以下のような実験を行つて,意外な事実を発見した。この意外な事実と云うのは色合せ野の大・小によつて,色盲が極度色弱に,極度色弱が色弱になるものがあることである。
従来,先天異常色覚中の所謂赤緑異常には,二色型色覚と異常三色型色覚,即ち色盲及び色弱があるものとされ,この両者の区別はアノマロスコープによつて最も簡潔に行われ得るものとされ,アノマロスコープ所見によつて色弱は又極度色弱と色弱に通常区別されて居る。そして,遺伝学的にも色盲,極度色弱,色弱の各々別個の独立した遺伝因子が存在するものと信じられ,これら3者が独立の先天異常であることに対しては,殆んど何も疑いは抱かれていないのが現状である。
ところが今回,そのアノマロスコープによつて,以下のような実験を行つて,意外な事実を発見した。この意外な事実と云うのは色合せ野の大・小によつて,色盲が極度色弱に,極度色弱が色弱になるものがあることである。
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