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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻5号

1961年05月発行

臨床実験

開頭術後長期間を経て初めて良好な視力を得た球後視神経炎の2例

著者: 浅山亮二1 鈴木慶子1 足立啓2

所属機関: 1京大眼科 2倉吉市厚生病院

ページ範囲:P.669 - P.672

文献概要

緒言
 従来の各種薬物療法に抗する球後視神経炎乃至視神経萎縮には,視交叉部蜘網膜炎と同次元に発症せるものとして又はその後遺症として可成り多く見られる。従つてこの場合開頭術を行い視交叉部の蜘網膜病変を除去することにより視力の改善が期待出来る。最近一連の本疾患に対する開頭治験例も多数報告されその成績の良好なことは広く認められて来ている。然しながら開頭術を行つても尚期待した効果の現われない場合も会々経験するところである。
 ここに述べようとする2症例は,開頭術後長期間その効果が見られず殆んど無効と思われていたものが,術後1年或は数年を経て初めて健常の視力を得ることが出来たと言う我々には希有な経験であり且又極めて幸な症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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