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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻6号

1961年06月発行

綜説

眼組織におけるムコ多糖類研究の現状(1)

著者: 高久功1

所属機関: 1東北大学眼科

ページ範囲:P.701 - P.706

文献概要

 結合組織のもつ最も重要な役割は,細胞環境を絶えず一定に維持することにあり,所謂結合織疾患,膠原病は勿論,老化現象等を解明する上においても,結合織の量質的な変動,或はこれを支配する種々の因子について研究することは,極めて重要な意義を有している。
 形態学或は病理学的領域において,結合織に関する多くの業績があげられているものの,尚多くの未解決の問題がのこされており,殊に生化学的な研究は,漸くその緒についた程度である。この様に化学的研究が遅れた理由としては,従来の生化学は主として細胞の中で営まれる代謝に関心がむけられ,これら結合織では代謝が緩慢であると考えられたこと,又これら組織が取扱い難い性質をもつていること等があげられている3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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