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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻7号

1961年07月発行

文献概要

臨床実験

Decadronの使用経験—(その3) Decadron注射液

著者: 浅山亮二1 宇山昌延1 植田謙次郎1 重松典雄2 錦織劭2

所属機関: 1京都大学医学部限科学教室 2北野病院眼科

ページ範囲:P.827 - P.835

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I.緒言
 Cortisoneに始まる各種副腎皮質ホルモンは,より優れた抗炎症・抗アレルギー作用及びより少き副作用を有する薬剤を求めて,Hydrocortiso—ne,Prednisone,Prednisolone,Methylpredni—soloneの出現と相成り,更にここ1,2年,Triamcinolone及びDexamethasoneが脚光を浴びて来た。此等の内で,最も新しい副腎皮質ホルモンであるDexamethasoneは,その抗炎症・抗アレルギー・抗リュウマチ作用が,Prednisolo—neの7〜10倍,Methylpredninolone及びTria—mcinolneの5倍以上強力と言われ,又,副作用としての,水及び電解質代謝に及ぼす影響,血糖上昇作用,消化性潰瘍の誘発・悪化,血圧上昇及び精神作用等も極めて少ないとされている。
 我々は,このDexamethasoneである所の"Decadron"(万有製薬)に就き,その全身投与成績1)及び眼軟膏使用成績2)を,既に報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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