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臨床実験
水晶体後部線維増殖症に就て
著者: 工藤高道1 松本和夫1 一戸実1 今田誠一1
所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.895 - P.902
文献購入ページに移動水晶体の後部に黄白色組織形成を示す疾患は従来先天異常として散発的に報告されている。かかる疾患に対しTerry1)氏(1942)はretrolentalfibroplasiaなる名称を提唱し,水晶体血管膜を含む硝子体動脈系の遺残・過形成によるものと報告した。
その後本症の発生が特に未熟児に対する哺育養護(酸素療法)が広く行われている米国に於て急激に増加の傾向を示し,乳幼児失明の主要な原因として注目されるに至つた。
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