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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科15巻8号

1961年08月発行

文献概要

臨床実験

A.T.P.が効を奏せる開散麻痺2例とその統計的観察

著者: 長南常男12

所属機関: 1国立立川病院眼科 2東京医科歯科大学眼科学教室

ページ範囲:P.923 - P.928

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I.緒言
 1929年Fiske及びLohmannによつて,筋肉組織浸出物中に於て発見されたA.T.P.(Ad—enosine triphosphate)は,筋性,神経性及び脊髄性筋疾患,脳神経疾患,循環器系疾患等に有効なる事が認められ,内科方面では,進行性筋萎縮変性疾患,脳卒中後遺症,脳動脈硬化症等に広く使用されるに至つた。
 一方,眼科方面に於ても,種々の疾患に用いられて,眼筋麻痺(岸田・昭341),中尾・谷口,昭342),桑原・野中,昭353)),眼精疲労(正田・堀・宮田,昭344),宮本,昭355),久保木・川島・一戸・今田,昭356)),重症筋無力症(武本・松田昭347)),中心性網膜炎,腎炎性網膜炎等の網膜疾患(山根,昭348))等に有効な事が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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