文献詳細
臨床実験
文献概要
Ⅰ.緒言
葡萄膜の腫瘍は甚だ稀である。然も其の大部分は脈絡膜に発生し,毛様体に生ずる腫瘍は極く少い。少数の毛様体腫瘍も病理組織学的に検討すれば肉腫が大半を占め,毛様体神経線維腫の報告例は僅かに数例のみであり,本邦には未だ報告がない。私は幸いにも毛様体神経線維腫の1例を経験する機会を得,然も眼球を摘出することなく毛様体腫瘍のみを眼内より摘出し,眼球を保存し得たので茲に報告する次第である。
葡萄膜の腫瘍は甚だ稀である。然も其の大部分は脈絡膜に発生し,毛様体に生ずる腫瘍は極く少い。少数の毛様体腫瘍も病理組織学的に検討すれば肉腫が大半を占め,毛様体神経線維腫の報告例は僅かに数例のみであり,本邦には未だ報告がない。私は幸いにも毛様体神経線維腫の1例を経験する機会を得,然も眼球を摘出することなく毛様体腫瘍のみを眼内より摘出し,眼球を保存し得たので茲に報告する次第である。
掲載誌情報