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臨床実験
手術前洗眼の結膜嚢滅菌効果
著者: 河田昭12
所属機関: 1東北大学医学部眼科教室 2白河厚生綜合病院眼科
ページ範囲:P.39 - P.42
文献購入ページに移動I.緒言
眼科領域における手術前の消毒洗眼には,2%マーキュロクローム又は0.02%マーゾニン液の点眼,又,0.02〜0.05%オキシシアン水銀水,0.01〜0.02%昇汞水,0.05%クロラミン水,2%硼酸水,滅菌生理的食塩水等による洗眼が従来より用いられているが,最近各種抗生物質,逆性石鹸等の新消毒,殺菌剤が発見され,特に逆性石鹸は外科手術の際の手術野の消毒,手指,器具の消毒1)2)3)等に利用されているが,これらを眼科手術前の結膜嚢内消毒洗眼に使用した場合,従来より行われている方法と結膜嚢内滅菌効果は,いずれが優れているかを,結膜嚢内細菌数の消長により比較検討を行つた。
眼科領域における手術前の消毒洗眼には,2%マーキュロクローム又は0.02%マーゾニン液の点眼,又,0.02〜0.05%オキシシアン水銀水,0.01〜0.02%昇汞水,0.05%クロラミン水,2%硼酸水,滅菌生理的食塩水等による洗眼が従来より用いられているが,最近各種抗生物質,逆性石鹸等の新消毒,殺菌剤が発見され,特に逆性石鹸は外科手術の際の手術野の消毒,手指,器具の消毒1)2)3)等に利用されているが,これらを眼科手術前の結膜嚢内消毒洗眼に使用した場合,従来より行われている方法と結膜嚢内滅菌効果は,いずれが優れているかを,結膜嚢内細菌数の消長により比較検討を行つた。
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