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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻1号

1962年01月発行

文献概要

臨床実験

先天的網膜血管蔓巻症に現われたチフスワクチンに因る網膜出血

著者: 小原博亨1 赤塚俊一1 新見克彦2 岡本享子2

所属機関: 1名古屋鉄道病院 2名古屋大学

ページ範囲:P.57 - P.60

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I.緒言
 Tortuositas Vasorum Retinaeは,先天的のものと,後天的(病的)のものとに分けられているが,本症の中,先天的のものに属するものと思われる一例に,突然,網膜硝子体出血を起して来た,この場合,網膜硝子体出血を惹起する10日前に腸チフス予防接種が施行されている。このTor—tuositas Vasorumが後天的のものであるか否か,この網膜硝子体出血がTortuositas Vaso—rumと全く無関係のものか,或いはTortuositasVasorumが全く先天的のものであるか,これが或る誘因を受けた場合に出血し易くなつていたものか甚だ興味が有り,過去13年観察し得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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