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文献概要
臨床実験
病理組織学的に観察し得た銅片(真鍮)眼外傷の1例
著者: 長南常男1 福田恒一
所属機関: 1国立立川病院眼科
ページ範囲:P.69 - P.73
文献購入ページに移動I.緒言
特異的なSunflower Cataractaの名で知られる眼球銅症は,眼球鉄錆症の頻度に比較して少いものであるが,その症状及び予後は,鉄錆症より更に重篤なものを示す疾患である。
即ち受傷後間もなく無菌的化膿性炎症を惹起するか,或は後に至つて眼球銅症を生じ,出羽氏1松永氏等2)佐野氏等3)の報告の如く比較的幸運な経過を辿る例も稀にあるが,多くは失明に至るのが普通である。
特異的なSunflower Cataractaの名で知られる眼球銅症は,眼球鉄錆症の頻度に比較して少いものであるが,その症状及び予後は,鉄錆症より更に重篤なものを示す疾患である。
即ち受傷後間もなく無菌的化膿性炎症を惹起するか,或は後に至つて眼球銅症を生じ,出羽氏1松永氏等2)佐野氏等3)の報告の如く比較的幸運な経過を辿る例も稀にあるが,多くは失明に至るのが普通である。
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