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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻1号

1962年01月発行

文献概要

臨床実験

オルガドロン点眼液(デキサメサゾン燐酸エステル)の試用経験

著者: 小林守治1 福士克1 山田酉之1 阿部信博1 鬼怒川雄久1

所属機関: 1東北大眼科教室

ページ範囲:P.85 - P.88

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I.緒言
 最近の合成副腎皮質ホルモンの進歩には目ざましいものがあるが,そのうちでもDexametha—soneが最も強力であることは周知の事実であり,その抗炎作用はHydrocortisoneの28倍,Pred—nisone,Prednisoloneの7〜10倍に達するといわれている。従つて少量の投与量で充分の効果が期待され,しかも,塩類貯留作用は極めて少いので副作用を顧慮することなく,長期間の内服に堪える点が特長とされている。
 しかしこれらの利点は主として全身投与の場合であり,局所作用の場合には全身的副作用はあまり問題とならず,また眼に対する局所作用は必ずしも動物実験(granuloma pouch)のそれと同一ではないので,眼科的適応の場合にはあらためて臨床的な検討を要することは言うまでもない。最近,我々は三共株式会社の依頼により同社の眼科用Dexamethasone sodium phosphate (Or—gadrone点眼液)の試用を行つたが,その成績を簡単に次に述べてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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