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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻1号

1962年01月発行

臨床実験

ケナコルト—A軟膏(眼科用)の使用成績

著者: 鬼怒川雄久1 阿部信博1

所属機関: 1東北大眼科教室

ページ範囲:P.89 - P.91

文献概要

I.緒言
眼科疾患に対する副腎質ホルモンの治効に関しては既に多数の実験並びに文献があり,その適応症に就ての問題もほぼ一定したようであるが,その間,製剤に関する絶え間ない研究が続けられ,効果,副作用等についても初期のものに遙かに優るものが次々に登場しつつあることは喜ばしい。即ちCortisone,Hydrocortisoneに始まつた本製剤がPrednisone,Prednisoloneに発展し,更にそれから多数の誘導体が作られたが,現在最も汎用せられつつあるものはTriamcisolone (9α—fluoro−16α—hydroxy-prednisolone),Methylprednisololle,Dexamethasone (9α—fluoro−16α—methyl-prednisolone)の三種であることは周知の如くである。1)2)
 このうちTriamcinoloneを主剤とした眼軟膏,即ちKenacort-A軟膏(眼科用)はTriamci—nolone acetonideを軟膏基剤(Plastibase 50W)中に0.1%の割合で含ませたもので眼局所用に特に作られたものである。主剤の構造は次の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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