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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻10号

1962年10月発行

文献概要

綜説

視力の検査に関する近年の動向

著者: 大島祐之1

所属機関: 1東京医歯大眼科

ページ範囲:P.1007 - P.1017

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 視力の検査は,眼科における最も重要な基本的な検査であるにもかかわらず,実際には案外に等閑視されている点があるように思われる。専門医であるわれわれの行う視力検査も,小学校教員の行う検査も,こと裸眼視力に関しては,実質的に大差あるとは思われない。また,警察庁・警視庁の自動車免許関係官のなかには,よく勉強していて,眼科教科書に記されている以上の,視力検査に関する知識を持つている人もある。本日の講習会の演題として,視力の検査が選ばれたゆえんは,ここにあるのではないかと思う。
 さて,実際問題として,視力表が違うと,視力の値がマチマチになるという事実が,しばしば指摘され,視力検査基準化への要望となつて現れているが,その拠つて来るところを説明し,さらに解決策としての私見を述べたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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