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臨床実験
Phacolytic glaucoma.異常な臨床経過と興味ある病理組織所見を示した症例
著者: 塚原勇1
所属機関: 1京大眼科教室
ページ範囲:P.1055 - P.1059
文献購入ページに移動I.緒言
過熟白内障に併発する急性の眼圧上昇は古くから知られ,種々の名(後述)で呼ばれて来たが,その138例についての臨床所見,病理組織所見を調査したFlocks等1)(1955)は,共通の特徴的症状を指摘して,この種の緑内障をPhacolyticglaucomaと呼んだ。著者は,本質的にはFlocks等のPhacolytic glaucomaに属するが,臨床経過,所見並びに病理組織所見が氏等の示す定型的なものと異り,しかも,2,3の点で教訓的な症例を経験したので述べる。
過熟白内障に併発する急性の眼圧上昇は古くから知られ,種々の名(後述)で呼ばれて来たが,その138例についての臨床所見,病理組織所見を調査したFlocks等1)(1955)は,共通の特徴的症状を指摘して,この種の緑内障をPhacolyticglaucomaと呼んだ。著者は,本質的にはFlocks等のPhacolytic glaucomaに属するが,臨床経過,所見並びに病理組織所見が氏等の示す定型的なものと異り,しかも,2,3の点で教訓的な症例を経験したので述べる。
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