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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻10号

1962年10月発行

文献概要

臨床実験

Tanderilの眼科領域における使用経験

著者: 三根亨1 浅山孝彦1 多田日出美1 八木佐千子1 壺井忠也1

所属機関: 1関西医大

ページ範囲:P.1061 - P.1067

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I.緒言
 Henchが1948年に最初の臨床応用としてCor—tisoneをリウマチ患者に用いて劇的な効果をあげて以来副腎皮質ホルモンの抗炎症作用が注目されその後十数年間の研究によりPrednisoloneからDexamethesoneに至る副作用が少くてしかも抗炎症作用の強いSteroidhormonが次々と合成されている。しかしこれらの新しいSteroidhormonでも尚かついろいろの副作用が出現しその使用が制限されることがしばしばであり,またその使用法も簡単ではない。
 Burns et al (1955)は消炎剤Phenylbuta—zoneを投与した患者の尿中に代謝産物(Phenyl—butazoneのMetabolite I)を分離することに成功した。その後スイスGeigy社で新しく合成されたPylazolidin誘導体のP-Hydroxy-phenyl—butazone (Tanderil)はBurns等の発表した代謝産物(PhenylbutazoneのMetalolite I)と全く同一のものである。Phenylbutazone (Butazolidin)とTanderilの構造式は第1図の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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