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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻11号

1962年11月発行

文献概要

臨床実験

唾液腺ホルモンによる老人性白内障の治療(1)

著者: 土屋一1

所属機関: 1国立大蔵病院眼科

ページ範囲:P.1123 - P.1128

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 緒方(章),伊藤(昭19)は唾液腺よりの内分泌物質を電気泳動法により均質な抽出に成功し,このものが家兎血清カルシウム量を低下せしめることを始めて発見し,次いで牛耳下腺体から歯牙組織発育に良好なる影響あるものを抽出し,やはり血清カルシウム量を低下せしめることを認め,この物質をParotinと命名した。
 柳沢(文)(昭30)は氏考案の血清透析性カルシウム定量法〔Mc Lean (1935)の理論値に近似であるという〕によりParotinの血清カルシウム低下作用について実験し,血清透析性カルシウムを測定した方が正確な含有力値が得られると思うと述べ,次いでVitamin Cにおける石灰沈着作用と比較し,Parotinの方がVitamin Cより作用機序が長時間であると思うと述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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