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臨床実験
水晶体過敏性眼内炎の病理組織学的所見
著者: 小川一郎1 岩田玲子1 関根雄二1
所属機関: 1新潟大学眼科教室
ページ範囲:P.1131 - P.1134
文献購入ページに移動残留水晶体蛋白の吸収によつてアレルギー性眼内炎の起ることのあることについては,Lagran—ge et Lacoste (1910)が始めて注目し,Verh—oeff and Lemonie (1922)が実験的及び臨床的に詳細な研究を行つて水晶体過敏性眼内炎と名付けて以来多くの報告がある。
白内障手術時硝子体内への水晶体脱臼は稀な合併症であるが,脱臼した水晶体がその儘硝子体中に長く存在すれば,その眼球は後日多くは不幸の転帰をとることが知られている。私共は最近かかる1症例の眼球剖検により水晶体過敏性眼内炎によるものであることを確め得たので以下にその所見を簡単に報告する。
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