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文献概要
臨床実験
Jet recorderによるERGの記録
著者: 江部充1 三上智久1
所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査室
ページ範囲:P.1143 - P.1144
文献購入ページに移動 臨床検査の目的からERGの記録が最近盛んになつてきたが,その記録には脳波計が最も多く利用されており,従つて記録部はペン式オッシログラフによつている。閃光刺激によるERGのa波及びb波はその振幅及び周期からペン式オッシログラフにより大凡その波形を記録することができる。しかしa波及びb波の分裂或いはこれに重畳する速波成分は周期が数msecのものもあり,振幅もまた数μVであるためにペン式オッシログラフでは記録することができない。即ち増幅感度については脳波計で充分であるが,ペン式オッシログラフの周波数特性が極めて狭いためにそのような速い変化に応じ得ないし,また脳波計では紙送り速度が最高6cm/sec.に限定されているため数msec.といわれる潜伏時間の測定を行なうことができない。ブラウン管オッシログラフはこれらの点を総て解決することができるが,記録を行なう場合にはカメラの操作と現象という面倒な過程を経なければならない。
筆者らは以上の装置とは別にJet recorderがERGのa波及びb波に重畳する速波成分及び潜伏時間をも充分に描記し,直記式であり且つ操作も簡単であることから日常の臨床検査に適した装置であると考え,その特性と実際の記録を示したい。
筆者らは以上の装置とは別にJet recorderがERGのa波及びb波に重畳する速波成分及び潜伏時間をも充分に描記し,直記式であり且つ操作も簡単であることから日常の臨床検査に適した装置であると考え,その特性と実際の記録を示したい。
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