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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻11号

1962年11月発行

文献概要

臨床実験

新降圧利尿剤サルトロンSaltronの緑内障に対する効果

著者: 池田一三1 阪本善晴1

所属機関: 1大阪市大眼科

ページ範囲:P.1151 - P.1158

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I.緒言
 近年における炭酸脱水素酵素阻害剤の眼科治療界への導入(Becker,1954)は,緑内障治療に一新紀元を画したものである。その先鞭をつけたDiamoxにつづいて,Nirexon,Neptazane,Diurex,Daranideと優秀な製剤が生産され,効果の増大,副作用の軽減をめざして,不断の努力が払われつつある。いまこれらの炭酸脱水素酵素阻害剤の構造式を列挙すると,下図のとおりである。
 いずれも遊離のスルホンアミド基を有し,ことにDi—urexとDaranideは構造式が非常によくにている。たまたま私は第一製薬株式会社より降圧利尿剤Saltron(1.Chlorbenzene−2・4—Disulfonamide)を紹介され,その構造式がDiurex,Daranideに酷似することを知り,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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