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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻11号

1962年11月発行

文献概要

臨床実験

眼感染症に対するKanamycinの効果について

著者: 大石正夫1 田中幹人1 鈴木繁也1

所属機関: 1新潟大学眼科教室

ページ範囲:P.1159 - P.1164

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 1955年梅沢等により発見されたKanamycin(以下KM)は多くのグラム陽性,陰性及び抗酸菌に対して強力な抗菌力を有し,臨床的にも諸種感染症に対しすぐれた効果の得られることが報告されている。
 本剤の特長の1つは抗結核剤としSM,INH,PAS等従来の抗結核剤耐性結核菌にも有効で,且つSMアレルギーの症例にも安全に使用されるという点であり,他は近年注目される抗生剤耐性ブドウ球菌(以下ブ菌)感染症に対する応用である。私共は既に眼結核に対し本剤はPASとの2者併用およびThiasin,INN等との3者併用によりすぐれた効果を現わすことを報告したし,又本剤は水に易溶且つ無刺激で安定性の点から点眼水とし又眼軟膏として用いてもみるべき効果の挙げられることを報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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