第15回臨床眼科学会 研究グループ・ディスカッション
角膜移植
著者:
早野三郎1
小林准平2
三浦俊一2
東郁郎3
三村康男3
増田義哉4
百々隆夫5
根来良夫5
筒井純6
青野平6
小暮文雄7
三島済一8
小田洋太郎9
山本覚次6
吉岡初穂6
羽出山昭10
紺山和一11
松高三男
桑原安治7
所属機関:
1信大
2岩手医大
3阪大
4久留米大
5京府大
6岡大
7東医大
8東医歯
9東大
10名古屋国鉄病院
11名古屋鉄道病院
ページ範囲:P.1167 - P.1181
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桑原角膜移植は日本の眼科の中で最も発達していないものの一つです。以前に中村康先生等が非常に努力して研究されましたが,依然として白内障緑内障の様に一般的に行なわれる手術に発展しておりません。その主たる原因は眼球の入手難という事でありますが,何とかして此等の問題を克服して角膜移植術を進歩させたいと思い,昨年学会の翌日角膜移植術を研究している同好の士が集まりまして,研究の結果或いは疑問の点等に就て建設的に大いに議論しました。此の会合が甚だ有益でありましたので毎年学会に集る機会を利用して会合を開く事を申し合せました所が,臨床眼科学会にてグループ・デスカッションが設けられ,その中に角膜移植の研究グループが出来ましたので,丁度良い折でありますので昨年の申合せの方々も全部この研究グループに入って頂き,その他に尚角膜移植の研究をされている方々も参加して頂き,今日の会合が出来上った訳であります。今日は充分に時間がありますので御研究に就てお話を願い,それに就て種々御意見を出して頂き度いと存じます。では増田先生から御願い致します。