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手術
白内障手術後の合併症として起つた硝子体の角膜後面接着による水泡性角膜炎の1例
著者: 小川一郎1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.1183 - P.1186
文献購入ページに移動I.緒言
硝子体の角膜後面接着による角膜浮腫は白内障手術の稀ではあるが,最も重篤な合併症の一つである。一部に限局することもあるが,徐々に増悪して結局全角膜をおかし或は激しい水泡性角膜炎となり,屡々続発緑内障を合併し,完全に行われた白内障全摘出術の結果が失明に終ることがある。
本症はかなり以前から知られていたらしいのにも拘らず,従来殆んど特別に述べた者はなく,1948年Reeseが始めて記載し,其後Leahey (1951)の詳細な報告をみるのみである。私共は最近本症の1例に遭遇したので以下簡単に報告する。
硝子体の角膜後面接着による角膜浮腫は白内障手術の稀ではあるが,最も重篤な合併症の一つである。一部に限局することもあるが,徐々に増悪して結局全角膜をおかし或は激しい水泡性角膜炎となり,屡々続発緑内障を合併し,完全に行われた白内障全摘出術の結果が失明に終ることがある。
本症はかなり以前から知られていたらしいのにも拘らず,従来殆んど特別に述べた者はなく,1948年Reeseが始めて記載し,其後Leahey (1951)の詳細な報告をみるのみである。私共は最近本症の1例に遭遇したので以下簡単に報告する。
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