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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻12号

1962年12月発行

文献概要

綜説

眼部の接写法について—(眼部撮影法,その2)

著者: 朝岡力1

所属機関: 1東北大学眼科

ページ範囲:P.1203 - P.1218

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1.緒言
 眼の接写法といつても原理的には一般医学や生物学のそれと同じことであるが,眼そのものが極めて小さいうえに,角膜,水晶体,硝子体,網膜等の病変は繊細であるためと,その組織の特殊構造のために,従来,写真撮影は極めて不満足な状態に限定されて居つた。しかし,最近における写真技術の発達と共に,その撮影法の工夫によつて,従来不可能だつた撮影が可能となりつつあることは,前報における「細隙光による眼の撮影法」に於ても見られる如くである。
 眼の接写についても同様で,やはり一般の方法を熟知した上で特殊の工夫を用いて,はじめてよい写真ができることは言うまでもない。この意味で,筆者は以下に接写法の一般的技術,発展を紹介しながら本法の詳細について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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