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臨床実験
中心性脈絡網膜炎におけるNylidrin hydrochloride (Verina)の使用経験
著者: 早津尚夫1
所属機関: 1新潟大学眼科教室
ページ範囲:P.1237 - P.1243
文献購入ページに移動I.緒言
わが国でいう中心性脈絡網膜炎と西洋のそれとが同一疾患であるか否かに就ては議論のあるところであるが,本症に対し血管拡張剤が有効に作用することに就てはかなり以前から西洋の文献に散見される。わが国に於ても,Kallikrein (Bayer)をはじめとして,クライスリン(三笠製薬),Ci—rculetin (帝国臓器),Cardinon (武田),Lac—arnol (Hoechst),Carnigen (Hoechst)等循環系ホルモンの他,Imidalin (山之内),ニコチン酸等各種の血管拡張剤が本症治療に用いられて有効に作用したことが報告されている。
Nylidrin hydrochloride (Verina)はKulz & Schneider (1950)により合成されたepine—phrine-ephedrine系の血管拡張剤であるが,本剤が網膜血管を拡張し,網膜血流量を増加させる作用のあることは既に私共の再三報告したところである。
わが国でいう中心性脈絡網膜炎と西洋のそれとが同一疾患であるか否かに就ては議論のあるところであるが,本症に対し血管拡張剤が有効に作用することに就てはかなり以前から西洋の文献に散見される。わが国に於ても,Kallikrein (Bayer)をはじめとして,クライスリン(三笠製薬),Ci—rculetin (帝国臓器),Cardinon (武田),Lac—arnol (Hoechst),Carnigen (Hoechst)等循環系ホルモンの他,Imidalin (山之内),ニコチン酸等各種の血管拡張剤が本症治療に用いられて有効に作用したことが報告されている。
Nylidrin hydrochloride (Verina)はKulz & Schneider (1950)により合成されたepine—phrine-ephedrine系の血管拡張剤であるが,本剤が網膜血管を拡張し,網膜血流量を増加させる作用のあることは既に私共の再三報告したところである。
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