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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻2号

1962年02月発行

特集 第15回日本臨床眼科学会講演集 (1)

網膜動脈径について—特に動脈反射線の計測成績(第1報)

著者: 松山秀一1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.221 - P.227

文献概要

 網膜中心動脈の血柱の中央に輝く線条反射即ち,所謂網膜動脈反射線は古くから注目されており,之に関する記載は少なくない。殊に動脈反射線は高血圧性眼底所見乃至網膜動脈硬化症の所見として,日常我々の口にするところである。即ち反射線の増強或はその幅の増大という言葉で表現され,その変化の度合により網膜動脈硬化進行程度の判定の一助とされている。しかし,動脈反射線の変化を以て網膜動脈硬化の程度を判定することに対しては異論もあり1)2)3),検討を要すべきものと考えられる。この意味に於て反射線の計測も意義あるものと考える。一方,網膜血管径の計測的研究は多いにも拘らず,動脈反射線の幅の計測に関する報告は少なく,著者の知る限りでは登坂氏4)及び鈴木氏5)の報告をみるのみである。著者は眼底写真を用いて正常眼並に網膜動脈硬化症眼での網膜中心動脈の血管径とその反射線の幅を計測し,いささかの知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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