文献詳細
特集 第15回臨床眼科学会号(2)
文献概要
Ⅰ.緒言
眼球乾燥症に対する耳下腺排出管の結膜嚢内移植術をわが国に初めて紹介したのは神谷貞義氏1)であり,同氏らの十分な動物実験と死体解剖とにもとついて確立された手術術式ならびにその症例の発表は貴重である。われわれも眼天疱瘡によつて頑固な眼球乾燥症をきたした12才の少年の両眼に神谷氏らの術式にもとづいて,多少改良しつつ本移植術を行なつたのでその経験を報告し,あわせて手術前後の耳下腺分泌液の量ならびに成分を調査比較したので,その成績をものべる。
眼球乾燥症に対する耳下腺排出管の結膜嚢内移植術をわが国に初めて紹介したのは神谷貞義氏1)であり,同氏らの十分な動物実験と死体解剖とにもとついて確立された手術術式ならびにその症例の発表は貴重である。われわれも眼天疱瘡によつて頑固な眼球乾燥症をきたした12才の少年の両眼に神谷氏らの術式にもとづいて,多少改良しつつ本移植術を行なつたのでその経験を報告し,あわせて手術前後の耳下腺分泌液の量ならびに成分を調査比較したので,その成績をものべる。
掲載誌情報