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臨床実験
簡易な新緑内障負荷試験—頸部圧迫時マ氏盲点拡大試験について(大橋教授開講15周年記念論文)
著者: 太根節直1 常松美登里子1
所属機関: 1慈恵医大眼科
ページ範囲:P.353 - P.357
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
臨床上で賞用するにだる緑内障負荷試験の条件としては,(1)鋭敏で検出率が高く,早期診断に役だつこと,(2)安全で,かつ患者に苦痛を与えることが少ないこと,(3)簡易に施行しうること……などがあげられると思う。著者はすでに頸部圧迫時の眼圧上昇度が早期診断に役だつことを報告(日眼62巻,2347頁,昭33年)したが,今回はさらにこの頸部圧迫時にマリオット氏盲点が緑内障患者で早期から顕著な拡大をきたすことを認め,そのさいの葡萄膜・網膜血管の態度を検討し,上記の3条件を満たす新しい早期診断法として利用しうると考えたので,ここに大要を記し,大橋教授御開講15周年の記念にさせていただくことにした。
臨床上で賞用するにだる緑内障負荷試験の条件としては,(1)鋭敏で検出率が高く,早期診断に役だつこと,(2)安全で,かつ患者に苦痛を与えることが少ないこと,(3)簡易に施行しうること……などがあげられると思う。著者はすでに頸部圧迫時の眼圧上昇度が早期診断に役だつことを報告(日眼62巻,2347頁,昭33年)したが,今回はさらにこの頸部圧迫時にマリオット氏盲点が緑内障患者で早期から顕著な拡大をきたすことを認め,そのさいの葡萄膜・網膜血管の態度を検討し,上記の3条件を満たす新しい早期診断法として利用しうると考えたので,ここに大要を記し,大橋教授御開講15周年の記念にさせていただくことにした。
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