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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻4号

1962年04月発行

文献概要

特集 第15回臨床眼科学会号(3)

白内障全摘出手術におけるマクレン2段縫合について

著者: 井上正澄

所属機関:

ページ範囲:P.404 - P.406

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 白内障全摘出手術では創口の縫合には前置縫合後置縫合,結膜弁のみの縫合などが行われている。細部の変法まで入れると十通り以上の方法が用いられ,之等の方法は執刀者の個性にマツした様に色々の工夫がこらされている。しかし創口の癒着がよいとされているマクレン縫合は本邦では余り普及していない。それは方法が複雑で時間を要し,糸を切る危険もある為である。
 マクレン縫合の原法は角膜に半分の深さに切開を加え,この切開断面を横切るように角膜針をとおし,縫合糸を吊上げて半創口を開き,残りの深い部分の角膜を角膜鋏で切開する。これを下手にやると第1図の点線のように糸が深すぎて吊上げることは出来ない。そこで糸を全部引抜いて改めて切開を深くし,針は断面を通るように浅く刺さねばならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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