文献詳細
特集 第15回臨床眼科学会号(3)
文献概要
I.まえがき
Kimmeistiel-Wilson症候群(以下K-W症候群と略す)の本邦眼科領域における報告例は,最近まで10数例あるが,網膜および腎の両者についての剖検例は,奥田ら1)(1954)および北野ら2)(1954)の報告があるのみである。なお尾上ら3)の報告例は腎のbiopsyがなされているのみで網膜変化については臨床的観察のみである。
私はK-W症候群を呈する患者を約3年間にわたつて観察し,死後剖検をおこなつたので,主として網膜および腎について病理組織学的に検討してみた。
Kimmeistiel-Wilson症候群(以下K-W症候群と略す)の本邦眼科領域における報告例は,最近まで10数例あるが,網膜および腎の両者についての剖検例は,奥田ら1)(1954)および北野ら2)(1954)の報告があるのみである。なお尾上ら3)の報告例は腎のbiopsyがなされているのみで網膜変化については臨床的観察のみである。
私はK-W症候群を呈する患者を約3年間にわたつて観察し,死後剖検をおこなつたので,主として網膜および腎について病理組織学的に検討してみた。
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