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特集 第15回臨床眼科学会号(3)
Pheochromocytoma症例
著者: 村田博1 高橋雄児1 西郷逸郎1 大関嘉一1 高橋温子1 渡辺恭行1
所属機関: 1福島医大眼科教室
ページ範囲:P.467 - P.473
文献購入ページに移動褐色細胞腫はクローム親和性組織から発生する腫瘍で,欧米では,特異な高血圧症として,Fra—nkel (1886)以来今日迄数百例が報告されている。本邦でも昨年,鵜川氏が52例を文献的に統計観察しているが,眼科的見地よりの報告は,我々の渉猟し得た文献上記載の明らかなものによれば岡宗・山本両氏,鵜川氏,大本氏及び山之内氏の各1例,計4例に過ぎず,欧米においても10指に及ばぬ程度である。我々は十二指腸潰瘍の手術中偶然に左副腎に発見され,術後病理組織学的に褐色細胞腫である事が確認された1例を経験したので,茲に報告する。
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