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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻4号

1962年04月発行

文献概要

特集 第15回臨床眼科学会号(3)

擦過組織片の電顕試料作成法—(EKCの人結膜細胞内ウイルス像供覧)(国友教授開講20周年記念論文)

著者: 竹村敏治1 山下龍雄1

所属機関: 1日本大学医学部眼科

ページ範囲:P.475 - P.488

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I.緒論
 電子顕微鏡(EMと略す)の試料作成において今までは擦過組織片からのEM写真(Fotoと略す)は見られなかつたように思う。しかし私達は微量の擦過組織片,例えば異物針の先にやつと見られるようなものでも,型の如く,固定,脱水包埋をし切片を作り,EM Fotoをとる方法を考案した。その方法は,ロート状の毛細ガラス管を作り,この中で組織片を処理し,カプセル包埋をする方法で,この方法によりEKCの人結膜細胞内に,ほぼ同じ大きさと型を示す定型的な結晶状配列をしたウイルス粒子を見出したのでここに発表する。なおこのような人結膜細胞内ウイルス像は未だ内外の文献にその例をみないものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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