文献詳細
臨床実験
高血圧性眼底症例の予後について(血圧と関係ある2,3の眼底所見について,その12)
著者: 加藤謙1 下山順司1 佐藤静雄1 西好子1 松田千賀子1 河本道次1
所属機関: 1慶大眼科
ページ範囲:P.551 - P.554
文献概要
これに反して,眼科医が日常最も多く遭遇する良性高血圧の眼底変化,即ちThiel, Amsler等のいう高血圧性眼底(Fundus hypertonicus),K-WⅠ群とⅡ群に相当する眼底所見をもつ症例の予後に関しては,報告者によつて死亡率に著しい差異がみられ,Wagener等が,5年間死亡率Ⅰ群30%,Ⅱ群46%としたのに対して,それぞれ15%.27%(Frant等),10%.25%(Palmer等)などの報告がある。
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