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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻5号

1962年05月発行

臨床実験

主として網膜剥離に対するDextran-Mの効果について

著者: 山本由記雄1 馬場みつ1 加藤美智子1 石崎百合子1 吉川浩子1 樋川豊子1

所属機関: 1都立駒込病院眼科

ページ範囲:P.611 - P.614

文献概要

 糖液にLeuconostoc mesenteroides (乳酸菌の一種)を作用させて得られた高分子の多糖類であるDextranが,1944年Ingelmanによつて代用血漿として用いられてより,plasma sub—stituteあるいはPlasma expanderとしての名声を維持すること今日に及んでいる。つまりDe—tranはL−1.6結合が60%以上,右旋性を持つた分子量の非常に大きいグルコースの重合物で,分子量は名糖産業KKの製品では75,000±25,00とアルブミンの分子量に近似している。
 更に多糖類の硫酸エステルであるHeparinに類似したDextran-Sulfateも製造され,2,000〜3,000の低分子量で血液凝固阻止作用を著明に見るため,眼科方面でも三国氏他の網膜静脈血栓症に対する治効成績がすでに発表されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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