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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻6号

1962年06月発行

文献概要

臨床実験

Hallermann-Streiffの症候群について

著者: 坂上英1 木谷胖1 森博子1

所属機関: 1京大眼科教室

ページ範囲:P.653 - P.660

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 他の体部の発育異常もしくは奇型と関連した眼部の先天性異常については既に多くのものがあげられて居り,先天性白内障についてもそれに伴う種々の眼部並に全身的の異常に関して多くの報告がなされている。
 1948年Hallermann1)はOpistogenieに基くVogelgesichtsbildungを伴つた2例の先天性白内障の症例を報告した。HallermannはE.v.Bergmannの定義に従つて,下顎が異常に小さいため矢状面で強く後退した状態になりVogel様の顔貌を呈するものをVogelgesichtと称し,このVogelgesichtと先天性白内障との関連について初めて着目し,この両者が個体発生学的に関連性を有するものであるか,或は唯偶然の相互に全く無関係にあらわれた現象にすぎないものか極めて興味深い問題であるとのべ,更に,今ここでその相関性について考察をこころみることは差控え,将来,更に詳細な観察と知識とが得られるまでその決定を保留したいと結論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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