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連載 眼科図譜・84
文献概要
細隙灯顕微鏡で観察した所見をそのまま撮影することは極めて困難で,多くの装置が発表されてしるが,未だに実用の域に達していない。従来の方法のうち,最も良結果の得られるツアイス細隙灯の附属撮影装置でも,結局は平面光による照明であるため,細隙光で切つた光によつてのみ判定出来る病巣部位(角膜の表層,裏面,前房,水晶体内の部位等)の正確な記録や,反帰光線でのみ認められる所見の撮影などは望み得なかつた。筆者は3年来,細隙光を光源として撮影する方法を考究して,ある程度の成功を得た。その成績は次号に詳述するが,今回はそのうちの一部である,モノクローム写真の数葉を掲載する。(図説明は裏面参照)
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