icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科16巻7号

1962年07月発行

文献概要

臨床実験

搏動性眼球突出症に関する最近の知見について—2症例の報告及び輓近の治療上の諸問題

著者: 宇山昌延1 錦織劭1 今泉桂1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.755 - P.766

文献購入ページに移動
I.緒言
 1813年,Benjamin Traversは搏動性眼球突出症について最初の報告を行い,本症を眼窩内の動静脈瘤(Aneurysma arteriovenosum)に依るものであると説明した。本症の原因として,海綿洞内に於る内頸動脈の破裂を初めて診断したのは,Nelatonであつて,この事実は後に剖検によつて確認された。
 本症に関しては,既に1920年,Sattler1)がHandbuch der gesamten Augenheilkunde第2版に,実に352例の多数例について詳細に集録・検討している。本邦眼科領域に於ても,明治37年,丸尾16)が最初の報告を行い,以後,河本・岡山17),正18)等の詳細な記載に相次いで,最近11年間(昭和25年以降現在迄)に21例の報告を見出す事が出来る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら